ねこにうまれかわるひ


by shidainikodomo226
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ツマラナイ石コロのままで居るのか

鳥の劇場主催、中島 諒人 氏演出「誤解」を観た。

去年観た「誤解」は役者全員、鳥の劇場の方々。
今回観た「誤解」は高知演劇ネットワークなど高知の演劇人の方々との
共同作業によって生まれた作品。
つまり高知で仕事しながら演劇やってる方々が役者さんで
その演出を中島さんがされた。

いやいやいや・・・素人とあなどるなかれ。
上質で品のある、すさまじいまでに美しい舞台でした。

SPACから引き継ぐ様式美は今や中島さん独特の
ものに昇華されている。
異様なまでの緊迫感が続くなか、残酷な物語は一枚の絵画を
めくるように進んでゆく。

後半、いつしか様式美はかき消され、登場人物たちの
生々しい人間的な感情が舞台全体を支配しはじめる。
なのに、なのにだ!美しさはますます凄みを増して行くから不思議。

とくにマルタ役の女性はすさまじいまでの美しさだった。
息を呑む、とはこーゆーことか。

彼女は実の兄を殺し、その妻に向かって
凛然と言い放つ!
「あなたはそうやって全てのものから耳をふさぎ
神に祈り続け、ツマラナイ石コロのままで居るのか。
それとも私たちと一緒にネバネバとした寝床が
待つ世界へと行くのか。どちからを選びなさい」

知らなかったとは言え実兄を殺し金を奪ったマルタ。
実の息子を殺した事実を知った母親は命を絶ちマルタを
完全な孤独者にしてしまう。
絶望と悲しみで怒りに震えるマルタの顔はすさまじいほどの美しさだった。

役者たちの魅力を十二分に引き出した演出、そして
素人であることを超えた高知演劇人の役者たちに感服。
こりゃ、プロもアマもねぇな~素晴らしい作品でした。
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by shidainikodomo226 | 2007-01-15 23:00 | 演劇